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長期収載品に続く医薬品ターゲットは?

政権中枢で権勢振るう厚労系財務官僚

2024年8月1日号

「開発要請すらされない会社に新薬の加算を行うことが適当か」  11年前(2013年)、本誌取材に対し、そう疑問を呈していたのが、財務省主計局で医療を含む厚生労働省予算を査定していた新川浩嗣主計官だ。新薬創出・適応外薬解消等促進加算は10年度に試行導入され、12年度に施行継続となった。製薬業界が14年度の恒久化をめざすなか、新川氏は「恒久化させるには、あまりにも問題が多いのではないか」とも語っていた。  時は流れ、24年7月、新川氏は財務省・事務次官に就いた。新川氏は厚労担当の主計官を異例の長さである3年間務めた後、国会対応に当たる大臣官房文書課長、審議官(主税局担当)などを歴任。18年から安倍晋三首相の秘書官に就いた。20年に財務省に戻った際は日本銀行とのパイプ役である総括審議官を経験。その後は省内全体に目配せする官房長、「次官待機ポ... 「開発要請すらされない会社に新薬の加算を行うことが適当か」  11年前(2013年)、本誌取材に対し、そう疑問を呈していたのが、財務省主計局で医療を含む厚生労働省予算を査定していた新川浩嗣主計官だ。新薬創出・適応外薬解消等促進加算は10年度に試行導入され、12年度に施行継続となった。製薬業界が14年度の恒久化をめざすなか、新川氏は「恒久化させるには、あまりにも問題が多いのではないか」とも語っていた。  時は流れ、24年7月、新川氏は財務省・事務次官に就いた。新川氏は厚労担当の主計官を異例の長さである3年間務めた後、国会対応に当たる大臣官房文書課長、審議官(主税局担当)などを歴任。18年から安倍晋三首相の秘書官に就いた。20年に財務省に戻った際は日本銀行とのパイプ役である総括審議官を経験。その後は省内全体に目配せする官房長、「次官待機ポスト

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